ジーエヌアイ(2160)GNI 個人株主懇親会(2017年)所感

9月13日に開催されました『個人株主親睦会』に参加しました。

録音した内容を文章に起こすのに非常に時間がかかかりました。。。

予想していた通り冒頭にて『重要ニュースはありません』と予防線を引いた宣言をしてはいましたが、随所にGNI(2160)の将来を垣間見れる貴重な情報を聞くことができました。
また、改め会社、CEO・CFOの事業に対する真面目な姿勢を窺うことができ参加して非常に良かったと感じています。
また、一方でネガティブに感じる部分も少なかれ正直ありましたので、その辺も客観的に感想を書いていきます。

個人株主親睦会のお知らせ

個人株主親睦会資料

※CEO、CFOのコメントは非常に長いので要約版にしようか悩みましたが通訳を通してのコメントで、要約することで更に本来の意図から離れた表現になるかと考えましたので通訳さんの発言ほぼそのままで文章に起こしています。

※聞き取れなかったこと、個人情報に関わること等については内容を伏せています。

 

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はじめの挨拶(イン・ルオCEO)

みなさま、こんにちは。
本日は個人株主懇親会にお越しいただきありがとうございます。
チョットニホンゴデキマス。(本人日本語で)
ジョウジョウ10シュウネン(本人日本語で)を迎えました。

今日は私共、経営陣と皆様株主様とのインフォーマルなミーティングですのでどうぞリラックスしてお聞きください。

本日は経営陣が皆様全員とお話しさせて頂きまして質問に答えさせて頂きたいと思いますが、今日は重大なニュースの発表はございません。

今日は良く知ったお顔を拝見することができまして本当に嬉しく思います。

今日は株主の皆様にこのような会にご参加頂き本当に心より嬉しく思っております。
いつも株主の方がどのような方でどのようなお考えをお持ちなのかということを考えています。
より良いコミュニケーションを図れるように努めて参ります。

恐らく皆さん、いつも株価を気にかけているかと思います。
10年前、ジーエヌアイは東証に上場しましたが、私はその日のことをよく覚えています。72円だったかと思います。

そして2009年だったかと思いますが4円まで急落しました。
そのとき私は思いました。この会社は生き残れるのかと。
あれは私の人生で最も試練を迎えた日でした。
同時に東京ではバイオテック企業が沢山立ち上がったのですが一つ一つが消えていった時代でもありました。

しかし、この会社に対する私の自信が揺らぐということはありませんでした。
この会社が作っている製品や技術を心から信じていたからです。

2009年、2010年の株主総会を今でも覚えています。
いらしてくれた株主さんは4~5人でした。
何も質問が出なかったので楽な株主総会だったということは認めざるを得ません。
でも心の中では非常にナーバスになっておりました。
私たちを見限ったのだと思ってしまいました。

そこから何年か経ち、遂に我々の薬は承認を受けました。
実はその少し前、全く同じ薬がアメリカFDAにより申請を却下されていましたので申請が通るまでドキドキして待っていました。

皆さんご存知かどうか解りませんが、今世界で新薬の申請をした薬で承認が下りるのは2割に過ぎないのです。
ですので我々の会社もバイオテック業界で生き残れるチャンスは2割しかなく、奇跡が起こったとすら思いました。

私もかつてバイオテック業界に投資をしていました。
株を買っていた会社を調べますと、殆どの会社は一つたりとも薬が承認されておりません。

私共は薬を一つ承認されましたがここで歩みを止める訳にはいきません。
次のステップは何かと申しますと2つ目標があります。
一つはこの会社をより大きく成長させることです。
二つ目は更に大きなブレイクスルー、画期的な製品を開発すること。今承認を得ている薬より更に大きなものです。

この二つの方向性がある訳ですが、実は私共、幸運にも手掛かりを掴んでおります。
一つ目に関してはアメリカで企業を買収したことです。
二つ目はより重要なことなのですが、肝硬変の第2相臨床試験が進んでいることです。

私共、非常に幸運な会社だと思っています。
一つ薬が承認された、二つ目はパイプラインに候補化合物が沢山あるということです。

弊社は歴史を語るだけで終わる会社ではなく非常に強固な製品を持っている会社です。

私は今年52歳ですけども、私より年上の株主様も沢山いらっしゃるかと思います。
私、企業家としてこれが最後の会社になるかと思います。
だからこそこの会社をステップバイステップでより大きく成長させていきたいと考えています。

製薬会社として強固な会社としたいと思っていますし、ラッキーなことにツールも揃っています。

ですが心の中では決してあの日を忘れていません。
つまり株価が4円にまで下がってしまったあの日を忘れずに常に準備を怠らず進めています。どんな悲惨な災害が起きても対応できるようにしています。

私共、色々な意思決定をしております。成長を目指しますが、その一方で安定性も忘れないようにバランスを取った決定を心掛けています。

時として私共の説明が100%明確でないかもしれません。
このバイオテック業界はかなり複雑で深い知識が必要とするからです。 しかしロジックはいつも同じです。
成長と共に安定性を確保することが大切です。

私、ジーエヌアイグループの株主である皆様に心より感謝をしております。
それは皆様こそが我々に安定性をもたらしているからです。

今日は親交を深める素晴らしい機会だと考えております。

この後、トムの方からBAB買収について説明させて頂きます。

BABのお話のあとで私個人的に皆様のテーブルの方へ周らせて頂きましてお一人お一人と話をさせて頂きたいと思います。
個人的な質問があればして頂ければお答えいたします。
但し、東京証券取引所のルールに伴いまして重大な情報についてディスカッションすることはできません。

今後も個人株主様とのイベントを開催したいと考えています。
その席で是非ともいかに明るい将来が待っているかを私からお話させて頂ければと思っています。

私、明るい将来と申し上げましたけれども盲目的に楽天家という訳ではありません。
私は楽観視していますが何故かと言いますと、会社が今何を資産として持っているかを理解しているからです。
その上で楽観視しているのです。

後程質問受けますので考えておいてください。
個人的な質問でも全く構いません。

それでは、CFOのトム・イーストリングから最近ありましたアメリカでの買収について説明致します。

私は今回の買収について、『何故買収したのか理解できない』という株主様からのご意見を伺いましたので今回はこのトピックについて切り離して説明させて頂きます。

私個人的にはこの買収により我社はこの分野の中で突出した存在になれると確信しています。非常に戦略的に重要な買収でした。

トムからの発表の後Q&Aを儲けさせて頂きます。
ただ、そこでのご質問は2~3に留めさせて頂きます。
その後皆様のテーブルに伺い至近距離で質問に答えたいと思います。

 

【所感】
まず、前提としてこのような代表の挨拶では当然ネガティブな発言はしないですし、時として事実から離れたことを多少色を付けてリップサービス的なコメントをするも場合もありますがそういった小賢しい感じは無く、純粋にイン・ルオCEOの自信の現れを垣間見れました。

『安定性・成長性』という発言が多く目立ちました。
会社を大きく成長させるために必要な二つの要素・・・自信無くして普通はこのようなコメントを連発できないと思います。

そして面白いのが『私は楽観視していますが何故かと言いますと、会社が今何を資産として持っているかを理解しているからです。』こんなことを株主の前で言えるなんて相当の自信の現れではないでしょうか。
普通に考えればブロックバスター候補のF351の治験が順調に進んでいる現れと考えますが、イン・ルオCEOの頭の中には更に上の壮大なプロジェクトが思い描いており、それを思っていたのかもしれません。

そして、トム・イーストリングCFOのプレゼンは本来予定になく(確かに開催のお知らせの予定には書かれていませんでした)、株主から相当な苦情があったための詳細説明の場を設けたという経緯が解りました。

プレゼンテーション(トーマス・イーストリングCFO)

みなさん、こんにちは。
トーマス・イーストリングと申します。
ジーエヌアイグループのCFO、最高財務責任者を務めております。

今日のスピーチのテキストを用意してきましたが少しコメントを申し上げたいと思います。

今日は株主の皆様ようこそおいで下さいました。
この会の参加者を募集した際に非常に早く定員に達し、皆様の熱意に感謝致します。

これは非常に重要なイベントです。
と言うのは皆様と経営陣が意見を交わす、そして私共がどういう考えを持っているかをお伝えする機会でもありますし、ビジネスの動向も理解して頂きたいと思いますし、皆様の方からもコメントを頂ければと思っています。

私はここでスーツを着て厳しい顔をして立っていますが、インフォーマルなイベントですのでどうぞお寛ぎください。

それではBABについてお話致します。

株主総会以来、弊社はBerkeley Advanced Biomaterials LLCこれをBABと呼んでおりますが、この会社を買収しまして会社の構造も大きく変化しました。

ここで少々時間を頂きまして買収したBABについて、またBABの事業について、更には何故買収しようとしたのかについてお話します。

先ほど申し上げました通り、プレゼンの後でルオ社長、佐藤執行役、私の方から質問にお答え致します。

実はジーエヌアイとBABとの関係は長い歴史があります。
その始まりというのは10年前にGNIの株式が公開されましたけれども、その上場より前のライセンス契約に遡ります。

2社はそれ以降も長年コンタクトを続けまして事業の機会やシナジー創出の機会を窺っていました。

これが今春、締結されましたBABの株式の過半数を取得するという合意に繋がりました。
この買収について4月18日に発表させて頂きましたがその約3か月後の7月31日に株式譲渡が実行されました。

取得額は5,850万米ドルでこれを支払いましてBABの持分の70%を取得しました。
そして残りの30%は元々の創業者2人、Francois GeninとPing Luoが今持っています。Francois Geninが現会社のCEOでPing Luoは取締役であります。

私共2社は長年にわたる関係を続けておりますし、長い歴史もあります。つまり、我々もBABの事業並びに経営力を熟知しているということです。

この買収資金を確保するためにジーエヌアイはいわゆるMSワラント、行使価額修正条項付き新株予約権をモルガン・スタンレーMUFGを通して発行し、資金を調達しました。

幸運なことにこれにより87億円を調達することができました。
これはBABを買収するのに十分な金額でした。
また、アメリカでF351の治験を開始することになった際はこの残りの資金から使うこともできます。

BABというのは骨移植用の代替材料の開発・製造を行っています。
この会社は同じ創業者あるいはオーナー達の下で20年の間、ビジネスをしてきました。
その製品は質の高さでアメリカ外科医の間で高く評価されています。
現在従業員は33名です。カリフォルニア州のバークレー、フランシスコから湾を隔てた向かい側にありますがここで製造等の事業を行っています。

ここで少しどのような事業内容かを説明します。
骨移植用の材料と言うのは骨の修復とか治癒に使われまして、手術後の骨の癒着や接合を可能にします。

アメリカでは骨移植手術の大部分は脊椎の施術や歯科領域で行われます。
左上の方(個人株主親睦会資料P.4左上)にありますが、あれが骨移植や脊椎の部分を示しています。
後は股関節の手術や膝関節、あるいは手の中手骨の手術にも使われます。

BABは今、歯科領域の市場に注力しておりません。
骨移植材料には3つの種類がありまして、一つは患者さん自身の骨、これは自家移植と呼ばれるものです。
2つ目はドナーの骨材料、これは同種移植と呼ばれます。
そして3つ目は合成骨材料です。

BABは同種移植片と合成骨材料を製造しております。
これはOEMでもやっておりますし、自社ブランドでも製造しております。

同種移植片、これはドナーの骨材料なのですがこれの加工というのはAATB、アメリカ組織バンク協会並びにFDA、アメリカ食品医薬品局が定めた非常に厳格な規制並びにガイドラインに従って行われています。

このBABはFDAとAATBだけではなく、他の当局の規制も受けています。カリフォルニア州のFDAであったり、他にも5つの州の規制下にあります。

BABの製品はFDAの認可・登録を受けていましてUS-GMPに適合した製造設備で製造しています。

このBABという会社は5年以上に渡り安定収益を生み出しておりまして、2016年には売上高1520万ドル、税引き前利益で600万ドルを上回る業績を発表しました。

我々もこのBABと共にこれまで以上にトップライン、すなわち売り上げとボトムライン利益、双方を成長させていく所存であります。

それでは『何故この買収を行ったか?』一言で言うならば『多角化』のためです。

医療デバイスに多角化を図るということで今回買収した訳ですが、これによりまして私共会社は固有のいわゆるバイオリスクを軽減させることができますし、より安定した事業構成が作られます。

もう一つの理由ですが、これは将来の成長に向けまして戦略市場でありますアメリカで基盤を作れますし、新たな収益源を増やすこと。更にはBABの製品をアジア市場、特に日本と中国でクロスセルする機会が生まれます。

BABの強力なキャッシュフローによりまして、アイスーリュイ販売の売上高を補完することができますし、収益性・黒字化を確実なものとすることができます。更にはより重要なことはステークホルダー、株主様に恩恵をもたらすことができる訳です。

私どもは買収という挑戦を行った訳ですが、これはBABがグループに加わったことによりまして、ジーエヌアイグループの事業価値が著しく向上するのが理由です。また、重要なのは長期的で戦略的な成長を実現できますし、より早い成長より大きな収益性を達成するための重要なファクターになるということを考えたからであります。

以上でございます。
ご清聴ありがとうございました。

 

【所感】
イン・ルオCEOは笑ったり、真剣に語ったり緩急があったのに対しトーマス・イーストリングCFOは終始、生真面目な印象を受けました。

プレゼンの内容は 基本的に既出情報で驚くべき情報は無かったのですが、FDA以外にもAATB、他にも厳格な規制やガイドラインに沿って製品が製造されているという新たな情報が解りました。
このことから製品品質にはかなりの自信があるように感じました。
実際OEMも多いようですし、中国での販売実績も出始めているので今後の更なる売り上げが期待できそうです。
個人的にはこれを契機に日本での事業展開を拡大して欲しいとも思っています。

そして気になるコメントが以下です。
『BABの強力なキャッシュフローによりまして、アイスーリュイ販売の売上高を補完することができますし(以下略)』
この『補完』という言葉を使うところが引っかかります。
『当面のアイスーリュイの売上の足りないところをBABが埋めます』と取れるのは私だけでしょうか。。。
アイスーリュイ売上推移(今後の予測含め)が順調であれば、例えばこんな発言であっても良かったのではと考えました。
『アイスーリュイの顕著な売り上げとBABの強力なキャッシュフロー、この大きな収益2本柱により今後ジーエヌアイはより大きく飛躍していきます。』
と・・・
しかし別テーブルの個別質問では『7、8月の売上推移は順調』ともあったそうなので私の考え過ぎであることを願いたいところです。

そして残念なのが一番期待していた『何故今このタイミングで買収なのか?』についての回答が無かったことです。
この件については全体質疑応答で質問が出ていますのでそちらを参照してください。

全体質疑応答

全体質疑応答は全部で4件で、回答は全てイン・ルオCEOからでした。
また、各Q&A会話のキャッチボールは通訳や時間の関係から1往復のみでした。

①BAB買収のタイミングについて

◆Q)****と申します。今日はありがとうございます。
BABを買収されましたが、今このタイミングで買収されたのは何故ですか?アイスーリュイが保険収載されて今後の売上収益が期待できて、例えば1年後、2年後になれば増資しなくても買収できるケースも考えられると思います。それにも関わらず増資をしたということは、成長スピードとかそういうところで重要なお考えがあったのか?その辺を伺いたいです。

 

◇A)買収というのは日本でそんなにあるものではございませんのでタイミングが重要だと考えています。
もし買収のチャンスがあってもそこでチャンスをモノにしないとそこでそれは消えてしまいます。

保険収載の件も以前から議論しておりました。
偶然そのタイミングと買収が重なりました。

普通、このバイオテック業界におきましては、何かディールをクローズするため、買収等を含めて完了させるのには1年以上の議論が必要ですのでここはいいタイミングだからと闇雲に決めるのは不可能なのです。3~4ヶ月でディールをクローズさせるのは無理で非常に長い時間がかかります。

先ほどトムからもお話しさせて頂きましたけれども、このBABは2002年から、つまり15年近い関係がある訳です。様々なディスカッション、インフォーマルなものも含めてやって参りました。
お互いに理解を深めた上で、ようやく今回の合意にこぎつけた訳でこれを3~4ヶ月でやるのは不可能です。

タイミングについては先ほどありましたけれども、このチャンスを素早くモノにしないと誰かが攫っていくと考えました。

実はこの会社を狙っている会社は他にもありました。

それから保険収載についてですが、実は私共全然このことの準備もできていませんでしたし、収載されるという予測もしておりませんでした。
何故ならば、あそこの政府のやり方というのを予め予測することができないからです。

実は収載されたというニュースを聞いたとき、私は三越前駅におりました。
北京にもスタッフが居てインターネットでチェックしていて、『今、収載のニュースが出たよ』と私に教えてくれた訳です。
ですので、あの政府は非常に古いプロセスに則ってやっておりまして誰にも予測することができないのです。

タイミングにつきましては今後同じでチャンスが訪れたら経営陣で判断致します。
私共の重要な判断基準とは安定性と成長性、これに寄与するかどうかということです。
買収の価値があると判断すればそのようにします。

それからもう一つ、是非つけ加えさせて頂きたいのは今回の買収ですけれども、契約にサインをして資金調達し、そして完了させる。
このスピードがスーパーファースト、超特急でやることができました。
これは何より、CFOのトムが非常に立派にやり遂げてくれた結果でありまして、業界では普通もっとかかるのです。

 

【所感】
買収にはタイミングが大事であること、非常に時間がかかる旨を真剣な顔でコメントしていました。
ここでも『安定性と成長性』のためと発言があり、この買収の大切さを強くアピールしている印象でした。

『他に狙っていた会社がいた』についての真相は定かではありませんが、トムイーストリングCFOを褒め称えつつも極短期間で買収したことと関係あるのでしょうか。

後半の保険収載の話の中に、中国政府を『あそこの政府』と揶揄しているともとれる発言に少し笑ってしまいました。
旧態依然の中国政府のことをよく熟知しているからこそ、中国での治験が順調に推移しているということもこんな言葉から察することができました。

②治験遅れやピルフェニドン適応拡大について

◆Q)どうもはじめまして****と申します。以前からジーエヌアイを応援しておりました。この度は保険収載おめでとうございます。
僕が以前からジーエヌアイを随分長く調べて色々気になった点があります。
例えば決算短信等でF647DN等の治験の予定が遅れている。他にもいくつかの物が予定より遅れている感が凄く感じてしまいます。
そして、最近線維症に関する関心が世界中で凄く高まっているということを見かけます。
例えば悪性腫瘍でピルフェニドンを併用すると効果が良かったとか、もしくは御社はF351を開発中でいらっしゃいますけども、東京医科歯科大学、****ですが例えばピルフェニドンですらNASHに対して効果があったという論文があり、色々なところで見かけることが多く、後は中国ではピルフェニドンをじん肺に対して治験を開始する会社があります。
多くのところでピルフェニドン、ないしはそれに準ずるものに対して特許を押さえに行ったりとか、肺線維症以外の色々な適応拡大を凄く急いで進めているように最近見受けられます。
それに対してジーエヌアイさんが例えばじん肺に対してとか、NASHに対してピルフェニドンでやるという選択肢とか、逆にピルフェニドンの保護期間が切れることを見越して、今現時点で例えばF351をその後の線維症の治療薬としてスタートしておくとか何かいち早く動いて行かなければいけないのかなということを凄く感じるのですがそちらに関してはどのようにお考えなのかということを教えて頂ければと思います。

 

◇A)大変素晴らしい質問ありがとうございました。明らかに医学の専門家からのご質問ですね。

仰る通り、遅れが出ておりますけども当初願っていたよりも遅い訳ですが、これは技術的な要因もありまして治験が遅れております。

今のプライオリティというのは肝線維症にある訳です。
というのはF351はピルフェニドンに比べて非常に安全だからです。

CTD-ILDの結合組織疾患を伴う間質性肺疾患ですが、これのための薬は実はもうお医者様が処方しております。これはあくまでもオフレベルの処方なんですが、我々が治験を始めたというのはこれを正式に実証するためのものであります。

糖尿病腎症に関する治験もアイスーリュイで進める予定ですけれども、実はアメリカでの治療であればむしろアイスーリュイよりもF351の方が適しているのではないかと考えております。

2つの化合物があった場合には、どちらにプライオリティを置いてリソースを投入すべきかと言うのを考え、決める必要があります。

CTD-ILDというのは間質性肺疾患であり、糖尿病腎症というのは腎臓の病気で、では我々が投資した場合、あるいは治験を行った場合どの方向にリソースを投入すべきかということも考える必要があります。

科学的な判断が求められるということです。
研究開発費を見ますと段々減っております。
一昨年から昨年も減りましたし、昨年から今年も減りました。
どれ位の費用を使うかということを管理する必要があります。
全てのプロジェクトに対して沢山のリソースを投入することはできません。

例えば今、アメリカで治験許可申請を出しておりますが、これが承認されれば新たな動きがでてきますので、そこでどこでどのようにお金を使うかとか、損益になるべく大きなインパクトが出ないようにするにはどうしたら良いかとか、そのようなことを考えなくてはいけませんし、投資家にもそれを求められる訳ですので、我々として評価・判断が必要でどの方向に何をかけるかというのを決める必要があります。

株主様皆さまへ申し上げたいのは、今我が置かれている立場は非常に困難です。
毎日毎日、プライオリティは何なのかというのを考え、どこにお金を注込んで、その一方で何を犠牲にしなくてはならないのかというのを考えなくてはなりません。
これはCEO、CFOにとって非常に難しい課題です。
これを毎日心の中で考えております。
何が皆にとってベストな方法なのかということを考えております。

もし全プロジェクトをスピードアップし、大金を注込んで資金調達をするのであれば簡単に意思決定できますが、それは私が意図するところではありません。

 

【所感】
非常にレベルの高いQ&Aでした。
そして、イン・ルオCEOがサラっと発言した『CTD-ILDの結合組織疾患を伴う間質性肺疾患ですが、これのための薬は実はもうお医者様が処方しております。』について大変驚きを覚えました。

え?治験開始したのに何で処方できるの?と素人の私は思いました。また、深い意味がないと思っていた言葉『オフレベル(※)』について調べてみると、これは恐らくoff-label use(適応外使用)という制度のことを説明していたと推測されます。
※通訳の方は『オフレベル』と訳していましたがイン・ルオCEO生の発言は『オフラベル』と言っているようにも聞こえました。

<参考出典 治験ナビ-適応外使用>

アイスーリュイの適応拡大なので健常者に対する安全性のエビデンスはIPFで既に取れている。また、第2相も飛ばし第3相開始からも患者に対する一定の安全性や有効性もあってのことでしょうか。

つまり治験終了予定の約2年後には非常に高い確度でCTD-ILDが上市されるということが考えられます。そしてこれにより素晴らしいことは2点。
一つは保険収載されたアイスーリュイ(ピルフェニドン)の適応拡大のため、CTD-ILD薬として上市したと同時に保険対象薬となること。もう一つはCTD-ILDの患者数はIPF患者数の約2倍の約100万人の規模であるということです。

次に、リソース(お金、人員、時間)の問題を出している中で以下のコメント。
『今のプライオリティというのは肝線維症にある訳です。というのはF351はピルフェニドンに比べて非常に安全だからです。』
仮に優位性を見出せない、あるいは問題のある化合物であればプライオリティを求めるでしょうか?この発言からもF351が順調であることを示唆していると考えられます。

最後のコメントからは『安定性・成長性を鑑みて優先順位を持って進める。むやみに増資をして進めるつもりはない』と意思表示しているようにも感じました。

③中国F351第2相治験の被験者について

◆Q)株主の****と申します。この度は上場10周年おめでとうございます。中国でのF351第2相治験の被験者について質問させてください。
例えば既に上市済みのアイスーリュイですがこちらの方、第2相のときの被験者は約70名という発表があったかと思います。一方でF351、2017年6月現在で131名の被験者とあります。また、短信決算等の資料によりますと予定被験者を240名集めると記述されています。
伺いたいのは、一般的に考える第2相の人数では多いと思っているのですが、こちらの人数がこれだけ必要な理由を一つ教えて頂きたいのと、では第3相では更にどれ位必要なのか?という部分について教えて頂ければと思います。

 

◇A)また、非常に技術的な質問かと思います。
臨床試験というのは非常に科学的なものでありますし、統計上の優位性というのは何を持って優位というのか?というのも問われるのです。

何人被験者が必要かというのも疾病の度合いですとか、どれ位死に至るとかによって変わってきますけれども、例えば『癌』の薬で生存率が変わるというのであれば50人程度でやることもあります。

ですけれども肝線維症の場合は****によりますと、患者人口の10%に影響を与えることができるとありまして、このような人命に関わらないような疾病で、大きな影響があるという場合はFDAはより多くの人数を求めます。

ですので第2相では統計上必ず優位な結果を出したいと考えております。
そして続く第3相では被験者数を倍増します。2倍にしてCFDAにとっても非常に説得性がある、納得できる結果を出す所存です。

240人というのは言ってみれば人工的な数字でそんなに必要ないのかもしれませんけれども、あくまでサイエンス、科学に基づいた判断をしまして、いつ完了するのかを決めなくてはなりません。

私共も治験の進捗を注意深く見守っておりまして、早期にストップすることもあるかもしれません。その際はお知らせ致します。

非常に大事なのは、中国での臨床試験を通して初期であってもその結果を得ることです。
これがアメリカで将来行われるであろう治験のガイド、指針になります。
非常に貴重なものですけれども同時に非常に慎重にやらなければなりません。
あまりプッシュはしたくないけれどもそういうことでやっております。

 

【所感】
F351の現在の様子を探る上で重要と思えるコメントを以下に抜粋します。
①『第2相では統計上必ず優位な結果を出したい』
②『240人というのは言ってみれば人工的な数字でそんなに必要ないのかもしれません』
③『早期にストップすることもあるかもしれません』
④『中国での臨床試験を通して初期であってもその結果を得ること』

お花畑的妄想としては、『統計上の優位な結果』に結びつくようなポジティブな関連情報を得ていて、予定の240名に満たないけれど第2相治験を早期に終了する可能性があるのかもしれません。
(もしくは240人に満たないけれど何らかの理由で盲検解除され、『統計上の優位な結果』を既に得ているのかもしれません。)

本来、第2相治験は実際の患者(一般に数十人~100名以下)に対し主に安全性や用法・用量を検討することが主目的ですので、『患者に対する薬としての有効性』までもがこの段階で明確に確認できていたとすれば大変素晴らしいことです。また、そうであれば上述④のコメントはこの辺を意識しているのかもしれません。

そして、今月末の米国学会での線維症に対する発表やBC社新工場でのヒドロニドン原薬年間生産量がピルフェニドン原薬のそれより多いこと、その他の伏線を考えればこの結果があってのことなのかもしれません。

また、医薬業界において『統計上の優位な結果』とは一般的にP<0.05のようですが、どの程度良好な結果が出ているか気になるところです。

いずれにしてもこの妄想が事実であれば第3相治験は当初予定期間より短縮されると予想されます。
そして以前の記事でも妄想予想していました通り、中国の結果を指標として、米国第2相治験以降も治験期間の短縮(ファストトラック)するのではと考えております。

尚、上述①は本当のことを言うと株価に影響するので現段階では希望的観測としているのではと勝手に解釈しています。

<参考出典 けいしゅけブログ薬局-有意差 、 p値 (p<0.05) 統計学用語の意味は?薬の臨床試験の結果で見る言葉を理解しよう!>
<参考出典 株式会社ファンペップ-盲検化って、なあに?(その2)>
<参考出典 医学用語開設-第2相治験>

④増資調達額、適時開示のタイミングについて

◆Q)****と申します。はじめまして。本日はおめでとうございます。また、ありがとうございます。
お聞きしたいこと一つは、先ほどBAB買収の話があったのですがMSワラントによる増資でこれはルオ社長にとって十分満足のいく調達額だったのかということ。それは今後のBABの買収が終わった後のことも考えてということです。
もう一つの質問としては、先ほども出ましたCTD-ILDの第3相開始の情報開示のタイミングについて、決算報告書等でサラっと7月に始まっていたように書いて8月に開示されたというのが私の認識ではあるのですが、我々株主としてはホームページとか、決算短信、決算報告書からしか事業内容を認識する機会がない訳ですので、できれば適切なタイミングというか事が起こったときはなるべく早く開示して頂きたい、知りたいということです。
それについて見解をお聞きしたいです。

 

◇A)実はFacebookでニュースを配信しておりますので、そこにサインアップして頂きますと早く情報が届きます。
今はFacebookだけですけれども将来はLINEも検討しております。

私共、情報の発信は3つのルートで行っております。
一つは東京証券取引所のIRレポート、二つ目はWEBサイトのホームページ、三つ目がFacebookなのですが、実はFacebookが全て情報を発信しております。
東京証券取引所は公式のニュースのみで全てをカバーしておりません。

(以下一つ目の質問)
実はあの額は、私共上場以来調達した額としては最大でございました。ただ、株主様の中にはこれをやったお蔭で株価が下落したとお考えになる方がいらっしゃったかもしれません。

この10年間、私も株価の動向を観察してきました。それから株主様には色々なお考えの方がいらっしゃる。
長期で保有することを良しとする方、短期で売買して利鞘を得るという方もいらっしゃいます。

株価というのは突然大きく変動することがあるのですが、私共の株価は正直に言って理由が解りません。

三越前駅に居る時に中国保険収載のニュースを聞いたのですが、すぐに株価をチェックしたら株価は1円下落していました。

その後、株価はまた値上がりしてアップダウンを繰り返しているのですが、それが何故かというのを私は100%理解している訳ではないですし、モルガン・スタンレーを通して資金調達したことだけが株価への影響を及ぼしているということではありません。

株価は短期的には色々な要因によって変動を繰り返しまして、それは会社ではコントロールできません。
しかし、長期的に見れば会社のファンダメンタルズがアップした、会社の業績がアップしたということによって株価は変動する。
それを反映するべきだと私は思います。

私共の会社の透明性、コンプライアンス遵守と私は非常に優れていると思っておりますし、何か重大なニュースがあったらそれが朗報であっても朗報でなくてもそれは勿論皆さまにお伝えします。

色々会社の方からカンパニーリリースとして出させて頂きますが非常に良いニュースも多く、年々私共の会社は良くなり続けています。来年は更に良い会社になる筈です。
これは数字を見ても解りますし、私の予測も入っております。
でも私の予測は盲目的な楽観主義により基づいているものではありません。

先ほど言いました通り、BABの買収を完了させるために過去最大の額の資金調達をしましたけれども、株主様からもサポート頂けましたということも考えていまして、心より皆さまに感謝の気持ちを申し上げます。

買収後も3,400万米ドル、日本円で約40億円がフリーキャッシュフローとして残っておりますのでこれは慎重に使っていきたいと思います。また世界でどんな大恐慌が起きても大丈夫なように準備をしていきます。

ジーエヌアイの歴史において、これ程強固な基盤ができたことはこれまでございませんでした。
医薬品が一つ承認を受け、医療デバイスがそれに加わった、プラス銀行に40億のキャッシュがあるということでジーエヌアイ始まって以来、最高の時を迎えたと思っております。

でも来年はよりベターになります。

 

【所感】
多くの個人株主が不満に思う適時開示タイミング等について、残念ながら意志の疎通がうまくできていなく、的外れな回答と言わざるを得ない結果でした。。。

買収額について満足しているかについて、直接的な回答はしていませんが『強固な基盤』を築けたとコメントしていますので満足いく結果だったのではと思われます。

そして最後に締める『来年はよりベター』という発言の大きな理由は①アイスーリュイ中国全土に保険収載が浸透し本格的な売り上げの増加、②BABの中国、日本等にマーケット拡大による売上増加、③中国・米国F351の大きな進展、この辺が込められているのではないでしょうか。

個別テーブルでの質疑応答

各テーブルには5~6名の株主が座り、CEO、CFO、佐藤執行役が約5分間隔で各テーブルに訪問しざっくばらんな会話(Q&A)をしました。

イン・ルオCEO編

『ホンジツハアリガトウゴザイマス』(本人日本語で)

◆Q)中国の子会社が上海証券取引所に上場するとか、米国の子会社がNASDAQに上場するとかそういった考えはありますか?

◇A)いつも考えておりますが、そのためには会社が相応しい規模にならなくてはならない。

中国、アメリカ共、今成長していますがどれくらいの規模になったら上場していいのかを考えなくてはなりません。

日本もまだ十分ビジネスできている訳ではありません。

私の夢なのですが、実は父が50年前東京大学で勉強していました。
なので是非日本でも事業を大きく育てて父を連れて来たいという夢があります。

父は私より日本語が上手です。(笑いながら)

 

◆Q)以前、社長は『世界の中堅企業』を目指すと言ってましたがそれは具体的にどのような目標ですか?

◇A)まず、第一段階は小さなバイオテック企業です。第二段階は中堅会社です。100年経ったら国際企業になります。(笑いながら)

例えば第一三共、武田、ロッシュ、みんな100年かかっています。

世界中に巨大な販売ネットワークを築かなくてはいけない。

私共の会社はこの10年間で生き残りをかけて色々な問題を解決してきました。

そして我々の今の目標は中堅企業です。

中堅企業になったらリタイアするかもしれません。(笑いながら)

 

 

◆Q)どれ位の頻度で日本に来れられていますか?

◇A)毎月来ています。年間40日、日本に居ます。
ビジネスが増えればもっと日本に来れるのです。

オリンピックのときには絶対に来ます。(笑いながら)
我々にとっても皆さんにとっても素晴らしい年になります。

 

◆Q)今現在、アイスーリュイの浸透率は何%だと理解すれば良いでしょうか?

◇A)あくまで私の想像ですがまだ10%以下だと思っています。
保険収載されましたが、適用されたものが患者さんに回っていないのでまだ低いのです。

でも大きな期待を私は持っています。

 

◆Q)趣味、または好きなことは何ですか?

◇A)日本庭園が好きで、京都に行ったことがあります。

上海ジェノミクスの庭の一部を日本庭園にしました。
日本の神戸の職人を呼んで作ってもらいました。(スマホの画面を見せる)

社員には好評です。(笑いながら)

 

【所感】
プレゼンのとき以上に笑いやユーモアが多く、終始和やかな雰囲気でした。
(写真を撮るにも笑顔で応えてくれました。)
特筆すべきQ&Aではなかったのですが父親が東大出身や日本が好きだということ、色々プライベートなことが聞けてそれはそれで面白かったです。

実はこのテーブルではなく隣のテーブルでの会話で聞こえたのですが『2018年は日本でのビジネスを本格的にスタートしたい』のような旨のコメントが聞こえてきました。
これはBAB-LLCのバイオマテリアル関係の進出が濃厚といったところでしょうか。

トーマス・イーストリングCFO編

『ハーイ、コンニチハ。』(本人日本語で)
※CFOの通訳はいつもIR問い合わせをしているときに回答される方(声で間違いないと思いました。)でした。

◆Q)米国F351治験について、以前より提携先を考えているとのことでしたが、第1相は恐らく増資で調達した資金により独自に進められるかと思います。続く第2相、第3相については現在どのような方針で進めようと考えられていますか?

◇A)仰る通りです。大規模な治験をやるにはお金もなければ人もいないので他社と協力して行うことになると思います。

IND申請の承認が得られた際には、アジア人以外の人種について小規模な安全性の試験をやる必要があると思っています。
そこまでは自社で出来ます。資金的にもマンパワー的にもです。

ただ、その後については、中国で同じものが第2相まで進んでいますのでその結果を見ながらどうするかを考えていきたいです。

まず、中国での結果が解れば、この化合物がどれだけ価値があるかというものが我々解ってくるという状況になります。
なのでその上で提携の話、まだそこまで行ってませんが結局そういうところに繋がるんだと思っています。

 

◆Q)日本で美味しいと思う食べ物はなんですか?

◇A)この上のラウンジの食事が美味しかったです。
寿司、とんかつが好きです。

 

◆Q)BAB以外の買収は考えていますか?

◇A)今現在BABとの統合の手続き等で非常に大変な状況です。
しかし、社長はこの会社をもっと大きくしたいと考えています。

 

【所感】
米国F351の方針については以前、IRに問い合わせ(8月18日問い合わせ9月1日問い合わせ)と概ね同じ回答でしたが、他社との提携の考えはより一層強く感じました。

但し、コメントにもある通り、中国の結果次第で出方を色々考えているようで導出するにしても好条件での取引に持ち込みたいという様子が窺えました。

佐藤取締役・執行役編

中国で販売している冷却シートをお持ちしました。是非お試しください。

◆Q)日本製ですか?

◇A)はい、釧路の工場で作っております。

 

◆Q)中国において冷却シートは小林製薬の『熱さまシート』が広く浸透していますが、後発として市場展開していくための戦略についてお聞かせください。

◇A)仰る通り、小林製薬さんの熱さまシートはかなりのシェアを持っています。我々は中国の方が日本製品に対する信仰心とでもいいますか、そういった優位性を武器にしています。小林製薬さんの現地で販売されているシートは中国産ですので。
実は値段は小林製薬さんに比べ少々高くなってしまうのですがこの『日本製』ということとに合わせ冷却持続時間、我々のものが10時間で小林製薬さんのは8時間、この辺も1つの武器になると考えています。

 

◆Q)どの位売れていますか?

◇A)まだ公表できるほどではありませんが少しずつ浸透し始めている状況です。

 

◆Q)新工場の完成はいつ頃ですか?

◇A)GMP認定取得も含め来年12月頃を予定しています。

 

◆Q)これから約1年間で保険収載の需要に対する供給が現工場で追いつくのでしょうか?

◇A)現工場では人員の体制、稼働率にまだ余裕があるので対応可能と判断しています。

 

【所感】
冷却シートについても以前の記事で考察しました通り、日本製と製品スペック優位を売りにするという点が実際に確認できました。

また、BC社の新工場について、以前IR問い合わせした際は明確な回答がもらえませんでしたが具体的な回答が確認できました。
そしてBC社の生産キャパには十分余裕があることも確認できました。

尚、別テーブルでは更に具体的に『生産能力5倍』との回答もあったようです。
※何を起点に”5倍”なのか解らないので正確な生産能力は把握できませんが、保険収載の懸念事項の一つ『需要に対する供給能力不足の懸念』が払拭されて安心しました。

おわりの挨拶(イン・ルオCEO)

私、一言申し上げさせて頂きたいと思っていますが、今日は株主の皆様にお会いできて本当に嬉しく思います。
本当に貴重な機会ですけれども今後もこのようなイベントを是非もっと行いたいです。

皆さまの中には本当に遠くから時間とお金をかけて来られている方がいらっしゃることを私は存じております。
心から私共の会社をサポートして頂いていると、そして今開発中の薬にもご支援頂いているのだと感じます。

創薬、薬の開発には非常に大きな努力が必要です。
私共は人命を救うために頑張っていきます。また、価値のあることをやっていると思っています。

今後も是非、経営陣のマネジメントを信頼して頂ければと思います。
何か意思決定するときは株主様にとって一番ベストな決定になるような、そして恩恵があるような決定を致します。

中には非常に技術的な決定、あるいは株主様に理解するには難しい意志決定があるかもしれませんが、そういうものに関しては今後尚一層努力してIRを通じて説明させて頂きたいと思います。

皆さまのご支援に対して改めて感謝を申し上げると共に、今日貴重なお時間を割いてこの会に足を運んでくれたことに対しましても心よりお礼を申し上げます。

Thank you very much、アリガトウゴザイマス。(本人日本語で)

あとがき

今回は『親睦会』ということでしたので個別テーブル訪問はその役目を十分に果たしていたのではないかと思います。

ただ、個人的には色々な情報を収集したいと思う部分もあり、他のテーブルの会話が非常に気になるのと、そこでの有用な情報があったのではと思うと少し残念に感じました。

それと時間的な制約もあり、用意した質問の1/3も消化できませんでした。
また、IR問い合わせのようなQ&Aのラリーができなかったのでより突っ込んだ質問もできませんでした。

多くは他の方が質問して補完できている部分もありますが、特に以下2点の質問に対しどんな回答をするのかを是非確認したかったです。

①浮動株が多く筆頭株主がイン・ルオCEOの3.29%であり、F351第2相が成功裏に終了した際に敵対的M&Aに曝される可能性が一層高まると考えられますが、これについての考えやその対策について

②滄州臨港経済技術開発区HPの環境アセスメント資料によりますと、BC社新工場の年間生産能力でヒドロニドン原薬(15t)がピルフェニドン原薬(10t)より多いことにどのような意図があるのかについて

2018年株主総会までに判明しなかったら、その時に是非質問したい(指されたい)です。

最後に冒頭でも書きましたが、今回の親睦会では重大なニュースは正直期待していませんでしたが、CEO、CFO言葉の端々から重要な手掛かりが掴めてとても良い収穫がありました。
そして同時に更なる株価下落の耐性がつきました(笑)

 

(月末の出産準備に伴い当面は更に不定期更新となります・・・)

 

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「ジーエヌアイ(2160)GNI 個人株主懇親会(2017年)所感」への16件のフィードバック

  1. 詳細なレポートありがとうございます。

    写真付きのレポートで臨場感が伝わってきました。会社として成長していること、そして経営陣が先行きに自信を持っていることが確認できて、株主として安心できました。

    それにしても大泉あがりましたね。
    じつは私も大泉を売って、いまより高い値のGNI を買い増ししています。
    いやはや下手くそですが、きっとGNI は報いてくれると信じて待ち続けたいとおもいます。

    プライベートでも忙しいなか、仕事や株など多方面の活動、大変だと思います。お身体だけは気を付けてください。

    1. >バzzさん
      親睦会の様子が少しでも伝わったようでよかったです。
      なんと、バzzさんさんも過去に大泉製作所をお持ちでしたか!
      私も大泉製作所を50万損切してGNIに集中し当初は大成功と思っていましたが、実際は大泉製作所は当時の2倍以上、GNIは当時の1/2に迫る下落。。。
      何もしないでいた方が良好な結果でした(汗)
      なかなか思い通りになりませんね。。。
      しかしGNIに対する思いは変わりませんのでただただその時が来るまで待つのみです。
      お気遣いありはがとうございます。
      このブログは細く長く続けたいと思っていますので私生活に負担にならない範囲でぼちぼち更新していこうと思っています。

  2. こんにちは!
    懇親会の詳細レポート有難うございました。
    ボイスレコーダーからの文章化は、やったことのない人はわからないでしょうが、
    聞き取りにくかったりして、本当に大変ですよね。
    参加出来なかった株主にとって大変貴重な情報で、感謝いたします。
    株主総会の時に感じた、社長のオーラと同じものが伝わってきました。
    今後の発展は、まったく疑う余地もなさそうですね!
    ただ、保険収載の件で、
    『 実は私共全然このことの準備ができていませんでしたし、収載されるという予測も
    できていませんでした。 』
    の発言には少しがっかりです。
    それを目指し、それに備えて、準備していて当然と思いましたが・・・・。
    F351の今後の戦略は、やはり今のアイスーリュイを突破口にし、市場を広めて、
    知名度を上げたところで

    F351で一気に市場拡大を図ろうと、戦略を練っているようですね。楽しみです。
    買収の話の中で、チャンスが訪れたら、
    『 買収の価値があると判断すれば、そのようにします。 』とありましたが、
    今後、さらなる買収となると手持ちの40億では足らないのでは? 
    ひょっとしてまた?あのあれがあるのかな?なんて思いました。
    でも、安定性と成長性も見込んでの発展的買収だったら、問題ないと思いますしね。
    ところで、3人目のお子さんの出産が近いんですね。
    私の長女が、生まれた時に出産に立ち会え、感動したことを思い出します。
    Chama12さんも、子煩悩そうだから、出産に立ち会われるのかな?
    元気なお子さんが、生まれ事をお祈りしています。
    先日、長女に2人目の元気な男の子が生まれました。
    幸い、出産の時に病院にいましたので、生まれたての孫に対面できました。
    婿殿も、1人目の女の子に続き、2人目も出産に立ち会い、感動して泣いていました。
    1人目は、自分の子供の神秘的な出産に感動し、2人目は、出産で、苦しみながら頑張る娘の姿に泣いたようです。
    生まれ来る子孫のために、資産を残すことを再決意する1日でありした。

    1. >ブルーローズさん
      親睦会の様子が少しでも伝わったようでよかったです。
      買収の件は私があくまで感じた限りではありますが、あったとしても財務基盤も安定した相当先の話のように感じました。
      CFOの発言からも『今はBABの統合で非常に大変な状況』とコメントしたとき苦笑いをしていました。
      子供の件は紛らわしくてすみません、今度二人目の子が生まれます。
      このブログを立ち上げた3月に妻のお腹の中に二人目の子がいて、この子を含めて『二児のパパ』として書いていました。
      私も一人目の子のとき立ち合いましたが感動して涙しました。
      こんな神秘的でかけがえのない存在のために資産を残したい。
      後世に資産を残すこと、以前よりブルーローズさんの考え方に非常に共感しております。

  3. 待ってましたぁ🌸
    さすがにきちっとしたレポートで頼もしく思います。
    文字に起こすのが大変で、正確にやると時間がかかりますよね。
    私の場合も一回目はさらっと、気になったところは忠実にを心掛けましたが、それでも時間が不足でした。
    offlabelの話とか、新工場12月頃とか参考になりました。

    さっそくあちらで案内ですね🎶
    よろしく💗

    1. >yaku♡さん
      記事を書いていてyaku♡さんが書かれた要約版を見ると、最小限の文字数で簡潔に要点を纏めているなぁと改め関心しました。
      そういうことは私にはできそうにないので全文起こすことにしました。
      そして、yaku♡さんお知り合いのテーブルに比べこちらのテーブルはあり有用な情報が聞きだせませんでした。
      ところで平穏な掲示板、今日からついにスマホで見れなくなってしまいました・・・
      本家の方もアプリ経由で非常に使い辛いし、この改悪なんとかしてほしいものですね。。。

  4. 初めまして、懇親会の詳しい様子ありがとうございます😊
    ルオ社長の自信がよく伝わってきました、f351やアイス3姉妹が順調なのだと思います。
    私は、株を始めて買ったのがgniになります、ワラント後に買ったのですが・・・
    なかなか、これが機関の揺さぶりかと😓
    今は、株価も低迷していますが絶対上昇すると確信しております。
    また、いろいろと情報お願いします😁

    1. >マサさん
      コメントありがとうございます。
      私も色眼鏡を掛けないで判断してもCEOの自信の現れは強く感じました。
      GNIの株価は昔から機関にいいように操られていますので、信念がないと長く持つことは難しい銘柄です。
      (上手い人であればこの乱高下を利用したスイングトレードもありかと思いますが)
      これを乗り越えられたときに大きなリターンが返ってくると私は考えています。

  5. >スマホで見れなくなった。
    今日からそうなんですね。残念です⛵

    本日13:47にこちらのHPを案内したらポチが50人近くです。
    大反響です🙌
    聞くところによると、意外に若い人の参加が多かったようですね。頼もしいものです。

    あちらでの投稿1000文字以内の制限があり、ちょっと長いテーマですと削除せざる得ません。忠実に再現すると何ページにもなりますので、単純に削っているだけです。
    知らない単語も多く、誤記も多いかなと思います。

    ところで、3人目の誕生間近とか。2と3人では賑やかさは二乗以上とか。3人兄弟ですので~。
    しばらくG君を傍に置いて、奥様への協力に集中してくださいませ。許可しましょう(笑)

    1. >yaku♡さん
      そうなんです、この記事をUP以来、非常に多くのアクセスがあり大変驚いています。
      いえいえ、文字数制限等の中であれだけ短時間で要点を纏めてUPできるのは凄いことだと感心しています。
      これからも是非、タイムリーな情報発信を宜しくお願いします。
      子供の件はブルーローズさんをはじめ多くの方に誤解をさせてしまっているようで申し訳ございません。
      今現在、戸籍上の子供は長女一人で二人目の長男が間もなく出産予定なのです。
      このブログを立ち上げた3月に妻のお腹の中に二人目の子(このときは性別も解らず)がいて、この子を含めて『二児のパパ』として書いていました。
      妻へのお気遣いもありがとうございます。

  6. chama12さん、初めまして。

    懇親会の様子を細部まで再現していただきありがとうございます。私も懇親会に参加しておりましたが、内容が再確認できました。また、他のテーブルでの話も知ることができました。
    これまでも時々ブログを拝見し、貴重な情報を頂いておりましたので、私も一点情報を提供したく思います。

    以下、テーブルで佐藤取締役に質問した内容です。(録音しておりませんので、ざっくりした要約です。)

    中国で少し前に、資本流出規制が行われました。(補足: ただし、9月11日に人民元フォワード取引の準備金については撤廃となっています。)
    BABの買収についてはドル建での収入が得られることを何となく強調しておられたのは、f351の米国での治験のために、ドル建での資金が必要となることを見越してのものか?(アイスーリュイからの人民元ベースの収益を、米ドルに変換し、米国で事業を行うのに制約がでるため)
    私は間違いなくこのようであろうと考えていましたが、そうであればBABの買収の説明の際に、もう少しわかりやすくしないと理解が得られづらいと思います。と。

    以下、回答です。

    BABの買収についての本来の目的はあくまでも先の説明にあったとおり。しかし、おっしゃることもその通りです。中国で事業を行っている会社であるので、面と向かって政府批判とみなされるようなことは出来ない。そのあたりはご理解ください。

    このたびの懇親会の途中にも40億円と、3200万ドルがあるとわざわざ言っていたことや、買収の際の資料などにも米ドル建での収益を強調しているような雰囲気が感じられましたが、背景にはこれがあったのかなと思っておりました。

    今後もブログを楽しみにしております。何卒よろしくお願い致します。

    1. >genomixxxさん
      はじめまして、コメントありがとうございます。
      もしかしてヤフー掲示板の51万株の方でしょうか。
      相当前からの株主かと思います、そのような方からコメント頂けるとは恐縮です。
      また、他のテーブルの情報に飢えていたので情報展開して頂き嬉しく思います。
      普通の人では思いつかないなかなか鋭いご質問ですね。
      イン・ルオCEOがアイスーリュイの保険収載を知った経緯や中国政府に対する思いのコメントもそうですが、旧態依然の中国政府に対し色々気を使う部分やしがらみも多くあるのではと思います。
      佐藤取締役は大きな理由とは言っていないようですがgenomixxxさんの読みの通り大きな理由の一つであると私も考えています。
      今後とも宜しくお願い致します。

  7. 👶誕生おめでとうございます🙌
    G君もお祝いしてくれたような上昇ですね💗
    昨日三越に友達の出産お祝いを買いに出かけました。
    あら~お祝いchamaさんちの分まで買ってくればと~♡

    ついでにG君周辺を散歩しました。
    タケダ本社ビルが目の前に、オラが日本一の製薬会社だぁ~
    って威風堂々と竣工を待っていました。
    圧倒感を感じましたが、GNIだって今に見ててねって感じです。
    がんばれGN愛ですよ🙌

    奥様もおめでとう、御苦労さまでした。

    1. >yaku♡さん
      お気遣いのコメントありがとうございます。
      まだ妻は切った後の経過があまり良くないですが子供の経過は順調です。
      平穏な掲示板見ましたが立派なビルですよね。
      ルオさんの目指す世界の中堅製薬会社まで上り詰めれば、もしかしたら武田君に迫るところまで成長しているのかもしれませんね。

  8.  いつも大変参考にさせていただいてます。
    本当にありがとうございます。
    なかなかアイスーリュイ売上予想が出て来ず、また株価も伸び悩む中、改めて再読させていただきました。
    アイスーリュイ浸透率についてのchama12様のご質問に対するルオ社長の返答なのですが、
    10%以下という表現に少なからず期待を抱いております。
    2015年5月の「四季報オンライン」インタビューにおいて、ルオ社長が「浸透率1%で約16億円位の売上となります。」とコメントされてますね。
    2016年度通期売上における浸透率はわずか0・68%でしたので、そこからならまずは1%が目標目安になって来ると思うのですが、
    10%以下まで数字が飛んだか…という小さな意外性ですねw
    1%はクリアできているのか、5%もクリアなのかという数字的な思惑・妄想が働きます。
    10%以下といえば1~5%よりは6~10%に近いというニュアンスに取れるよなあ…となにかニヤニヤしてしまう今週末です。

    これからもGNI分析ブログを励みにさせた頂きたいと思っております。
    寒くなってまいりました。
    どうぞご自愛くださいませ。

    1. >kurutoriakiさん
      コメントありがとうございます。
      仰る通りですね。
      仮に2~3%程度見込めるのであれば『5%以下』と発言するのが素直だと考えますが『10%以下』となると5%以上は
      あるのではと感じてしまいます。
      また、このときのルオさんの表情は明るく、少し笑いながらであったこともより期待を大きくさせてしまいます。
      ただし、あくまで『個人的感覚』で日本人の私達と中国人で米国で学んだルオさんとで感覚的な違いも当然あるかと思いますので、過度な期待はしないようにしています。
      お気遣いありがとうございます。
      素人分析のブログですがマイペースに更新していきます。

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