ジーエヌアイ(2160)GNI IR問い合わせ|BAB Bi-Ostetic Bioactive Glass Foam

相変わらず操縦されている感はありますが、3Q決算発表前日でありながら大きな動きはなかったように感じました。

◆2017年11月9日 取引詳細情報

前日値 :484円
始値  :492円
高値  :503円
安値  :475円
終値  :484円
出来高 :4,645,000株
時価総額:65,128百万円

◆機関空売り情報

2017年10月3日
JPモルガン証券
残高数量:  1,824,847株
増減量 :   +197,000株

2017年11月6日
ドイツ銀行ロンドン支店
残高数量:  1,901,000株
増減量 :     +34,000株

2017年11月1日
Numeric Investors(Alt Beta)
残高数量:  1,426,000株
増減量 :   +181,000株

2017年11月7日
Nomura International
残高数量:    301,000株(報告義務消失)
増減量 :   -466,000株

2017年10月26日
Bogle(Offshore II)
残高数量:   842,084株
増減量 : +165,787株

 

2017年10月31日、Berkeley Advanced Biomaterials LLC(以下、BAB)の新製品がFDAに承認されたというIRが出ました。

連結子会社Berkeley Advanced Biomaterials LLC によるBi-Ostetic Bioactive Glass Foam の新製品の米国における販売許可取得のお知らせ
<出典 株式会社ジーエヌアイグループ HP>

この製品がどのようなものか?どのくらいの市場規模があるのか?気になる点を軽く予習した上でIRに問い合わせてみました。

 

[ Sponsered Link ]

 

2017年11月1日 IR問い合わせ

BABの新製品Bi-Ostetic Bioactive Glass Foamについて

◆Q)BABのHPによると、以前から『Bi-Ostetic™ 』や『Bi-Ostetic Foam™』という製品があるようですが、今回の新製品『Bi-Ostetic Bioactive Glass Foam』はこの既存製品と比較し、どのような特徴や優位性があるのでしょうか?
◇A)医学的な差異は医学担当の者に確認しないと解りません。

◆Q)今回の新製品『Bi-Ostetic Bioactive Glass Foam』は『活性気泡ガラス素材を用いた人工骨』とのことですが、これはいわゆる生体ガラスやバイオガラスに属する製品なのでしょうか?
◇A)医学的なお問い合わせは医学担当の者に確認しないと解りません。

◆Q)セクション510(K)とはどのようなことかを具体的に教えてください。
◇A)510(K)(ファイブテンケー)とはアメリカの医療機器の製品登録に関する取り決めで、既に市場に出ている既発商品があってそれと同等のものを作り、その同等性をFDAに認められて承認されることです。

◆Q)『Bi-Ostetic Bioactive Glass Foam』が後発品で、今回承認を得たということ。それはつまり医薬品で言うところの『ジェネリック薬品』の立ち位置と理解すれば良いですか?
◇A)全ての点において同じとは言い切れませんが、『後発品の承認制度』という部分にスポットを当てて考えた場合、そのようなイメージと理解して頂いて問題ないかと思います。

◆Q)ということは本製品に関連する物質特許や製法特許等は既に既発品の会社が取得されているのでしょうか?また、その会社はどこの会社でしょうか?
◇A)確かなことは確認しないと解らないのですが、他社が取得しているか、もしくは特許切れの可能性があります。

◆Q)日本において本製品と類似した製品は市場に出回っているのでしょうか。
◇A)確定的ではないのですが聞いた話では、日本ではこうした自家骨を用いた技術はあまり使われていないようです。 しかし、現在同じ商品があるかまでは確認できていません。

◆Q)今後この製品を日本や中国、その他外国でリリースする予定はありますか?
◇A)買収のお知らせのときもそういった事は申し上げていますが、具体的にいつどうするといったことは申し上げれることはできません。

◆Q)この製品の米国、または世界の市場規模はどの程度になりますか?
◇A)数字は開示していませんので回答は控えさせて頂きます。

◆Q)会社の売上や業績に関わる数字ではなく、あくまで『市場規模』がどれ程のものかを知りたいのですが教えて頂くことは難しいですか?
◇A)申し訳ございません、数字に関する個別のお問い合わせについて上の者から回答は控えるよう言われておりまして・・・

◆Q)『AATB認証の登録ティシューバンク』について具体的に教えてください。
◇A)詳しいことが解らないので宜しければ今調べますのでお待ちください。
(キーボードやマウスの音がして暫く待たされる)
人体の組織の手術とかで移植する場合、組織の提供が円滑に進むように統括している団体のようです。
詳しくはAATBで検索して頂ければ確認できます。

◆Q)えっと、海外のサイトですよね?私、英語が苦手なので教えてほしかったのですが・・・
◇A)そうしましたらメールにてご質問頂ければ後日、医学担当の者から回答します。

◆Q)医学専門の担当の方にお電話替わってもらうことはできますか?
◇A)申し訳ございません、担当が不在で直ぐにお答えできません。メールにてご質問頂ければ後日、必ず回答させて頂きます。

◆Q)アイスーリュイCTD-ILDのミーティング開始(実質、第3相治験の開始)が『お知らせ』だったのに対し、今回の新製品承認が『適時開示』だったのはどういった基準で判断されているのでしょうか?
◇A)(少し悩みながら)今回、これを適時開示とさえて頂いたのはBABを取り込んで初めての承認だったので、そういったアピールも兼ねて東証にわざわざお願いした経緯があります。
CTD-ILDは皆さんか解り難いというご意見を頂いていましたが、最初の治験患者さんが契約書にサインしたことが事後確認となり適時開示できなかった経緯があります。

問い合わせ所感

実は今回、初めていつもの担当の方とは違う方が対応してくれました。
が、なんというか・・・いつもの人と比べると『細かいことや特別な質問には一切答えられません!』的なオーラがひしひしと伝わってきました。。。
そして残念ながら有用な情報を得ることができませんでした。

今回、このような結果だったので『bi-ostetic bioactive glass foam』についてもう少し独自に調べてみることにしました。

しかし何分、私は化学や医学について全くの素人です。また、英語もあまり得意でないので機械翻訳に頼り、正しい解釈ではない可能性があるのでその点ご了承ください。

骨移植の種類

まず、このジャンルを広く理解する上で、骨移植にはどのような種類が存在するかを再確認します。
骨移植には大きく区分すると自家骨、他家骨、人工骨の3種類に分けられます。

自家骨移植

①自家骨移植
患者の肋骨や骨盤など、内部の骨から作られた移植片を使います。
十分な機械的強度や骨形成能力も高く骨移植のゴールドスタンダードとされています。
一方、課題としては移植元と移植先2か所を切開することになる。術後の痛みが残る。採取できる量に限りがある。採取に伴う合併症の可能性が挙げられます。

他家骨移植

②同種骨移植
亡くなられたドナー、または組織バンクで無菌化・保管されている提供者の体から利用されます。
脱灰凍結乾燥骨(DFDBA)と 非脱灰凍結乾燥骨(FDBA)と呼ばれる2つの材料があります。
痛み、感染症にかかったり、移植した骨の拒絶反応等のリスクがあります。

③異種骨移植
ウシの骨を高熱で焼却処理し、異常プリオン由来の感染危険性について、安全性に問題がないとされています。
安全面においては、米国・欧州における医療用具の基準を全て満たしています。
デメリットは安全性に問題がないとされますが、狂牛病やヤコブ病などの心情的不安があること。

人工骨移植

人工的に合成、製作された代替骨で骨移植と異なり量の制限や感染症のリスクがない。従来は、チタンやタングステンなどの金属、セラミック、サンゴ素材など人体との親和性が高い素材が用いられてきたが、部位によっては経年劣化や使用者の高齢化による不具合の発生などにより定期的にメンテナンスを行う必要があった。
近年ではハイドロキシアパタイトやリン酸カルシウム類、バイオガラス等のマテリアルが用いられる。

④非置換材料(HA)
※詳細については後述

⑤吸収置換型材料(β-TCP)
※詳細については後述

⑥硬化型材料(α-TCP)
α型の燐酸三カルシウム(α-TCP)粉末は水との反応により、ハイドロキシアパタイト(HA)に転化し、常温で凝結硬化する事が知られている。この反応は酸の存在により促進するが、この凝結硬化のみでは硬化物は脆弱で人工骨としては利用し難い。

 

BABの代替骨製品は上述④、⑤に分類されます。

BAB既存製品のSPECを知る

IR問い合わせのときに質問しましたが、BABには『Bi-Ostetic™ 』、『Bi-Ostetic Foam™』といった新製品に関連すると思われる製品が存在します。

まず、これ等の製品がどのような物かを調べてみたいと思います。

Bi-Ostetic™
<出典 Berkeley Advanced Biomaterials – PRODUCTS – Bi-Ostetic™(google翻訳)>

Bi-Ostetic Foam™
<出典 Berkeley Advanced Biomaterials – PRODUCTS – Bi-Ostetic Foam™ (google翻訳)>

 

◆参考資料

『~現在生体活性セラミックスの代表としてハイドロキシアパタイト(以下HA)とβ型リン酸三カルシウム(以下β-TCP)が挙げられる[5]。どちらもリン酸カルシウム系の材料であり、生体毒性がなく骨伝導性を有する。カルシウムとリンの組成およびその結晶構造の違いにより、HAは生体内でその表面にアパタイト層を形成し天然骨と直接癒合するという性質(分解吸収性は低い)、β-TCPは生体内で自然に吸収されるという性質(分解吸収性は高い)を有する[6]。(以下略)』
<出典 つくばリポジトリ – ハイドロキシアパタイト配向連通多孔体を用いた開大型楔状高位脛骨骨切り術に関する研究>

『~生体親和性の観点から生体活性セラミックスが注目されている。生体活性セラミックスの代表例としてヒドロキシアパタイト(HA)とβ型リン酸三カルシウム(β-TCP)が挙げられ、それらの力学特性の調査が行われている。両社とも生体親和性が良好であり、HAは生体内でその表面にアパタイト層を形成し天然骨と直接接合するという性質、β-TCPは生体内で自然に吸収されるという性質を有している。このためHAやβ-TCPは骨治療用として優れた機能を有した材料であり、また、再度手術をして取り出す必要性がないため、患者の負担を軽減することが可能となる。更に上記の二つの材料を複合化させたHA/β-TCP複合材は双方の特性を有し優れた材料となる可能性があるといえる。(以下略)』
<出典 J-STAGE ->ハイドロキシアパタイト/β型リン酸三カルシウム複合材料の力学敵特性及び生体活性能評価>

『~3)複合材料 ハイドロキシアパタイトとβ-TCP』の複合材料、ハイドロキシアパタイトとコラーゲンなどの高分子の複合材料も人工骨として使用されている。(以下略)』
<出典 一般社団法人 日本人口臓器学会 – 人工骨>

 

これらの情報から『Bi-Ostetic™ 』、『Bi-Ostetic Foam™』の特徴を以下に纏めました。

成分名メリットデメリットBi-Ostetic™Bi-Ostetic Foam™
リン酸カルシウム
(ヒドロキシアパタイト)
Ca10(PO₄)₆(OH)₂
・歯や骨の主成分(無機成分)と酷似し、生体親和性・骨伝導性に優れる。
・生体内でその表面にアパタイト層を形成し天然骨と直接結合する性質
・生体内での分解・吸収性は非常に低い(実質的には非吸収性)
β型リン酸三カルシウム
(β-TCP)
Ca₃(PO₄)₂
・歯や骨の主成分(無機成分)と酷似し、生体親和性・骨伝導性に優れる。
・生体内で自然に吸収され最終的には自家骨に置き換わる性質(体内に残留しない)また、分解・吸収性も高い
・機械的強度が低い(新しい骨に置き換わるまで免荷が必要)
・広範囲にわたる骨欠損の場合、β-TCP単独での骨形成は難しい
1型ウシコラーゲン・様々な結合組織に、力学的な強度を与える(骨や軟骨の弾力性を増すのに役立つ)・過剰摂取で肝臓に影響を与える場合がある。

参考情報でも上げているようにこれ等の製品はヒドロキシアパタイト(HA)とβ型リン酸三カルシウム(β-TCP)の複合材料でそれぞれの特性をうまく補完(機械的強度等一部補完できない項目もありますが)し合っているように見えます。

『Bi-Ostetic™』は小さな傷や隙間を補填する充填材で、『Bi-Ostetic Foam™』は機械的強度も要求される箇所へ使うことから、1型ウシコラーゲンも配合されている骨移植片といったところでしょうか。

新製品の名称(Bi-Ostetic Bioactive Glass Foam)や、当該製品の適応箇所(脊椎・骨盤等)から鑑みるに、今回の新製品は『Bi-Ostetic Foam™』の発展版ではと推測しています。
(今回のIRに『骨の隙間や骨格の割れ目に使用されます。』)とあることから充填剤のBi-Ostetic™の可能性もあるかもしれません)

また、余談ですが、BABのホームページURLが『http://www.hydroxyapatite.com/』であることから、ヒドロキシアパタイトを扱うことに強い信念やプライドのようなものを感じます(笑)

Bioglass®45S5 -バイオガラス-

BABの既存製品がどのような物か前段で理解することができました。
次に、新製品を知る上で製品名に加わった名称部分を理解する必用があると考えます。

『Bi-Ostetic Bioactive Glass Foam』
『Bi-Ostetic Foam™』

つまり『bioactive glass』という単語がキーワードになります。

これをgoogle翻訳すると『生物活性ガラス』と訳されます。また、関連事項を調べていくと他には、『生体活性セラミックス』、『生体ガラス』、『バイオガラス』等出てきます。
これ等は広義において同義と捉えられて問題なさそうです。

※以降、これ等を総称し『バイオガラス(Bioglass)』と呼びます。

 

『骨充填(じゅうてん)材や人工歯根として用いられるガラスで、体内に入れても毒性、発癌(がん)性がなく、生体親和性に優れ、体内で長期にわたって劣化しないなどの特性を有する。よく知られている生体用ガラスは、Na2O、CaOおよびSiO2を主成分とし、P2O5を少量含んだバイオグラスである。このガラスは、生体活性ガラスともいわれ生体内でCaO-P2O5からなるアパタイト層を形成し、周囲の骨や軟組織と自然に結合すると考えられている。機械的強度不足を補うために、ガラス中に結晶相を析出させ、骨と同等以上の強度を有した結晶化ガラスや、生体親和性に優れたアルミナ、ジルコニア、カーボンなどのセラミックスや、ステンレス鋼やチタン(Ti)などの金属と複合化させた生体材料が開発されている。』
<出典 日本大百科全書(ニッポニカ)の解説 – 生体用ガラス >

 

『Bioglass 45S5は 、一般にBioglassという商品名で呼ばれ、45重量%のSiO₂、24.5重量%のCaO、24.5重量%のNa₂Oおよび6.0重量%のP₂O₅からなるガラスである 。』

『45S5の名称のは45重量%のSiO₂および5:1のカルシウム対リンのモル比を有するガラスを意味する。』

 『Bioglass 45S5の特定の組成は、骨の鉱物成分であるヒドロキシアパタイトの組成と同様の組成のため、生物医学的用途に最適である。 この類似性は、生体骨と一体化するBioglassの能力を提供する。』

『この生物活性ガラスの組成物は、他のガラスと比較して比較的柔らかい。 それは、好ましくはダイヤモンド工具を用いて、または粉砕して粉砕することができる。 (中略) その主な医学的利点の1つは、その生体適合性であり、免疫反応および線維性封入を回避する能力において見られる。 その主な用途は、天然プロセスによって再生するには大きすぎる骨損傷または欠損の修復である。 』

『バイオグラス(45S5)は、骨にシームレスに結合する最初の完全に合成された材料の1つである生体材料の分野にとって重要です。 それは1960年代後半にLarry L. Henchによって開発されました。』

『ウサギの大腿骨に移植されたとき、45S5生物活性ガラスは、合成ヒドロキシアパタイト (HA)よりもはるかに速い速度で骨増殖を誘導することができることを示した。』

<出典 Wikipedia-Bioglass(google翻訳)>

 

『食品医薬品局 (FDA)が承認し、Bioglassと命名した元の組成には多くのバリエーションがあります。 この組成物は45S5として知られている。 その他の組成は以下のリストにあります。

・45S5:45mol%のSiO₂、24.5mol%のCaO 、24.5mol%のNa₂Oおよび6.0mol%のP₂O₅を含む 。 バイオガラス
・58S:60モル% SiO₂、36モル% CaOおよび4モル% P₂O₅ 。
・70S30C:70モル% SiO₂、30モル% CaO 。
・S53P4:53モル% SiO₂、23モル% Na₂O 、20モル% CaOおよび4モル% P₂O₅。 (S53P4は生物活性ガラスを阻害する唯一の細菌増殖である)。』

<出典 Wikipedia-Bioactive glass(google翻訳)>

 

これらの情報から『Bioglass®45S5』の特徴を以下に纏めました。

成分名モル比メリットデメリット
SiO₂(二酸化ケイ素)45.0%・組成分のCaO-P₂O₅から骨類似アパタイト層が形成される。(骨伝導性に優れる)
・ヒドロキシアパタイトよりもはるかに速い速度で骨増殖を誘導する。
・HA、β-TCPに比較して機械的強度が高い(とは言っても他のバイオガラスと比較した場合は柔らかい)
・広範囲における骨損傷または欠損の修復
・多孔体(骨伝導性を高めるための小さな穴が無数に空いた状態)に加工することが困難である。
・HA素材のように緩慢な分解・変換率を持つ。
・分解による生体内への影響を十分に検証されていない。
CaO(酸化カルシウム)24.5%
Na₂(ナトリウム)24.5%
P₂O₅(五酸化ニリン)6.0%

 

バイオガラス(bioglass)には様々な組成物の組み合わせ、及びそのモル比によるモデルが存在するようです。45S5は古くから存在する代表的なモデルのようです。
また、特段詳細な表記されない場合は45S5を指すことが慣例となっているようです。

HA-β-TCPと同じ、アパタイト層の形成、骨伝導性に優れる等の機能を有しながら、HAよりもはるかに速い速度の骨増殖誘発、機械的強度が高いことや広範囲の欠損に使える等、HA-β-TCPにはない優位性も備わっているようです。

HA-TCP-45S5複合体(Bi-Ostetic bioactive glass foam)

前段で『Bi-Ostetic™ 』、『Bi-Ostetic Foam™』及び『Bioglass®45S5』について調べてきましたが、これらが結びつく興味深い論文を確認しました。

以下に関連性のある部分を抜粋します。

『~ この研究の目的は、組成が類似した2つの石灰化コラーゲン骨空隙充填材のインビボでの有効性および安全性を評価することであった。 両方の骨空隙充填材は、ヒドロキシアパタイト(HA)、リン酸三カルシウム(TCP)およびウシコラーゲンからなっていた。 第1の試験用品(Bi-Ostetic生体活性ガラスフォームまたは「45S5」)は45S5生物活性ガラス粒子も含み、第2の試験用品(Formagraftまたは「FG」)は含有しなかった。  45S5およびFGを、骨髄吸引および腸骨稜の自家移植と組み合わせ、確立された後外側脊椎融合ウサギモデルにおけるICBGと比較した。』

『成熟したニュージーランド白ウサギ69匹をICBG、45S5、およびFGの3つの試験コホートに分けた。 先に検証した後外面融合モデルを利用して、融合効果を評価した。(中略)

ICBG 0%、FG 0%、および45S5 20%(4週間目)。  8週間でICBG 43%、FG 38%、および45S5 50%; 12週間でICBG 50%、FG 56%、および45S5 56%であった。』

『この研究は、HA-TCPコラーゲン(45S5生物活性ガラス有りまたは無し)複合材の生体適合性、安全性、有効性および骨治癒特性を確認した。 結果は、3つの試験群が12週間で同等の長期間の融合性能および結果を有したことを示す。 しかし、45S5生理活性ガラスの存在は、生物活性ガラス粒子を含有するHA-TCP-コラーゲン複合体の4および8週間でのより高い融合速度によって証明されるように、融合プロセスを加速するようであった。 結果はまた、エクステンダーとして使用されるHA-TCP-45S5生物活性ガラス – コラーゲン複合体が、100%自家移植群の治癒特性(すなわち、骨の量および質)を密接に反映していることも示している。』

『最近、HA-TCP-45S5生物活性ガラス – コラーゲン複合体(Bi-Ostetic bioactive glass foam)の海綿状小片が、45S5生物活性ガラスでHA-TCP顆粒の一部を単に置換することによって、Berkeley Advanced Biomaterialsによって開発された。

<出典 米国国立医学図書館国立衛生研究所 – アイオワ整形外科ジャーナル(google翻訳)

 

この実験では45S5が初期の段階から他2つよりも融合効果が顕著に表れたということを記しています。
確かに前段の45S5の特徴に『HAよりもはるかに速い速度の骨増殖誘発』するとありました。それを立証した試験結果だったということでしょうか。

しかし、この論文で驚くべきことはそこではなく、最下段の引用文です。機械翻訳でなんだか解り難いですが今までの情報から推察するに、以下と考えます。

Bioglass 45S5に対し、HA(ヒドロキシアパタイト)・TCP (リン酸三カルシウム)顆粒、これ等を複合化することによってHA-TCP-45S5生理活性ガラスのコラーゲン複合物(つまりBi-Ostetic bioactive glass foam)の海綿状(多孔体)小片が生成される。最近、これをBerkeley Advanced Biomaterialsが開発した。

ここで改め『Bi-Ostetic Foam™』と『Bioglass®45S5』の特徴を表に纏めました。

製品名成分名メリットデメリット
Bioglass®
45S5
SiO₂(二酸化ケイ素)、CaO(酸化カルシウム)、Na₂(ナトリウム)、P₂O₅(五酸化ニリン)・組成分のCaO-P₂O₅から骨類似アパタイト層が形成される。(骨伝導性に優れる)
・ヒドロキシアパタイトよりもはるかに速い速度で骨増殖を誘導する。
・HA、β-TCPに比較して機械的強度が高い(とは言っても他のバイオガラスと比較した場合は柔らかい)
・広範囲における骨損傷または欠損の修復
・多孔体(骨伝導性を高めるための小さな穴が無数に空いた状態)に加工することが困難である。
・HA素材のように緩慢な分解・変換率を持つ。
・分解による生体内への影響を十分に検証されていない。
Bi-Ostetic Foam™リン酸カルシウム
(ヒドロキシアパタイト)
Ca10(PO₄)₆(OH)₂
・歯や骨の主成分(無機成分)と酷似し、生体親和性・骨伝導性に優れる。
・生体内でその表面にアパタイト層を形成し天然骨と直接結合する性質
・生体内での分解・吸収性は非常に低い(実質的には非吸収性)
β型リン酸三カルシウム
(β-TCP)
Ca₃(PO₄)₂
・歯や骨の主成分(無機成分)と酷似し、生体親和性・骨伝導性に優れる。
・生体内で自然に吸収され最終的には自家骨に置き換わる性質(体内に残留しない)また、分解・吸収性も高い
・機械的強度が低い(新しい骨に置き換わるまで免荷が必要)
・広範囲にわたる骨欠損の場合、β-TCP単独での骨形成は難しい
1型ウシコラーゲン・様々な結合組織に、力学的な強度を与える(骨や軟骨の弾力性を増すのに役立つ)・過剰摂取で肝臓に影響を与える場合がある。

こうして見るとHA+TCP(β型と表記されていませんがβ型であるはずです。)の優れた生体親和性・骨伝導性、吸収性にBioglassの機械的強度や広範囲における欠損の修復能力等の特徴をうまく融合しているように見えます。

HA+β-TCPの複合物についてはいくつか製品が存在することを確認していますが、HA+β-TCP+45S5という組み合わせは確認できませんでした。
ただ、510(K)承認で既発商品と同等と認められたということは既にそれが存在しているはず。それともこれは推測ですが、『同等』と認められれば組成分の構成は問わないということも考えられます。この辺は時間があるときに調べてみたいと思います。

とりあえず、BABの新製品を簡単に纏めると以下であると推測します。(組成物の組み合わせ、及びそのモル比は不明ですが。。。)

Bi-Ostetic bioactive glass foam』=『Bi-Ostetic Foam™Bioglass®45S5

BABの市場規模

本当は『Bi-Ostetic bioactive glass foam』の市場規模としたかったのですが、以下調べた記事はリサーチ会社もリサーチ範囲も異なることから統一性がなく、代替骨・医療機器等の括りからタイトルを『BAB』としました。

『2015年に1,644百万ドルの収益を上げた市場で、2022年には2,214百万ドルを獲得する可能性が高い、2014-2022年から4.3%のCAGRで成長している。市場には、高齢者数の増加、脊髄障害の発生の増加、生物学的物質の重要性に対する認識の高まり、最小限の侵襲的背骨への関心製品の種類に基づいて、脊椎生物学市場は、脊椎同種移植片、骨移植片代替物、および細胞ベースのマトリックスにセグメント化され、手術によって、開放脊椎手術と低侵襲脊椎手術に分けられる。 』

『~2017年7月、GNI USA Inc.は、最高品質で最も費用対効果の高い骨吸収修復材料のメーカーであるBerkeley Advanced Biomaterials LLCの株式70%を取得しました。この会社は、生体適合性セラミックス、ポリマー、整形外科、脊椎および歯科手術のための生物学的製品を製造するためのヒト同種移植片組織。(以下略) 』
<出典 BECKER’S SPINEREVIEW – 近い将来に大きく成長する脊椎生物製剤市場(google翻訳)>

 

『透明性市場調査によれば、2023年末までに世界の骨移植片および代替え市場は348億米ドルに達すると予測されています。地理に基づいて、市場は2015年に北米が多数の選手。この地域での製品革新の増加と新規治療薬の発売は、北米での骨移植および代替市場の推進につながっています。特に老齢人口ベースによる整形外科手術に対する高い需要が、同地域における市場の成長のもう一つの理由です。

『~日本、メキシコ、中国、マレーシアなどの国は、骨移植や代替のための主要市場として浮上しています。これらの国々では、手ごろな価格の治療がこの市場の成長を押し上げています。(以下略)
<出典 Transparency marketresearch – グローバル骨移植と代替市場:需要を動かす整形外科手術の数の増加、TMR(google翻訳)>

 

『世界のオルソバイオロジカル・プロダクト市場、主に高齢化の増加による医療機器産業の驚異的な成長の結果、2022年までに153億ドルに成長すると見込まれます。』

『~人口が増加し続けるにつれて、整形外科処置の必要性がそのような高齢者集団においてより大きいため、オルソ生物学的製品産業の成長に寄与する高齢化人口の同時上昇がある。』

『この市場を支配する主な企業の一部は、Allograft Tissue systems, Baxter International Inc, Berkeley Advanced Biomaterials Inc.(以下略)』
<出典 SATPRNEWS – 競争力のある景観を持つオルソバイオロジカルプロダクトインテリジェンス2018(google翻訳)

 

これらの記事で共通していることは人工骨及びそれに関連する市場規模は今後右肩上がりになる。その背景の一つに世界的に老人人口比率が上がっているらです。
つまりBABにとって追い風となる背景があるのです。

あとがき

今回の記事で関連事項を調べていると、この会社もGNI(2160)本体同様に調べれば調べるほど素晴らしい会社だと感じさせられます。
不信感を誘うM&A増資の発表も手伝い、一次はネガティブなことを言われてきましたが、私はこのBABはGNIグループのオマケ的存在ではなく、数年後のアイスーリュイ売り上げにも肉薄する売上をたたき出すポテンシャルを秘めているのでは?とさえ感じています。

今回の新製品について、ベールに包まれている部分が多く推測的な解釈が多くなってしました。
また、書ききれなかった部分も多くあるので詳細が見えてきたら続きの記事を書きたいと思います。

そして明日、11月10日は3Q決算発表の日ですね。
過度な期待はせずとも何か良いニュースがあればとささやかな期待はしています(笑)

それから第2子の証券口座に無事1枚格納することができました。この話はまた別の記事にて・・

 

[ Sponsered Link ]

「ジーエヌアイ(2160)GNI IR問い合わせ|BAB Bi-Ostetic Bioactive Glass Foam」への2件のフィードバック

  1. ご無沙汰しております。

    BAB社の検証ありがとうございます。
    将来アイスに肉薄!
    ワクワクしてしまうがなぁ♡

    3Q短信昨夜じっくり読みました。
    タブレットだと文字化けして有報が読めませんでした。
    ベスーン基金、CTD-ILDの中断(3相免除?)、2018米国治験追加とか色々妄想もあります。あちらに書きましたが~
    まずまずの結果で一安心でした。
    さらに本日500円復帰と嬉しく思います。
    3か月近く400円台で推移してましたので、最低500円台を固めて、来春4桁挑戦というストーリーでもいいので、ジェツトコースター価格は勘弁もらいたいものです。

    それにしても月日が経つのを早く感じます。
    アラサーまで1億円達成もあっという間だったらなぁ~

    昨夜もコメントしましたが、認識してもらえなかったので、今夜はどうだろう。

    1. >yaku♡さん
      私も『米国臨床試験プログラム』は気になりました。
      それと同じく気になるのがタミバロテンの『申請から1~2年ほどで承認される見込みです。』の文言が今期より削除されている点。
      ポジティブに考えれば間もなく?なのか、ネガティブに考えれば先行き不透明といったところでしょうか。。。
      今日は強かったですね。
      明日は株価行って帰ってを払拭できるか?会社説明会資料に隠れたサプライズはあるのか?
      楽しみな一日になりそうです。
      (昨晩は特にコメントは届いていなかったようです。システムの不具合でしょうか。。。ご迷惑をおかけしました。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA