ジーエヌアイ(2160)GNI 一時の収束?増資(MSワラント)6月行使状況所感②

先日、北からの重要な発表の煽りを受けてか定かではありませんが、以降600円前半を推移する動きでした。しかしザラ場終わり間近の怒涛の上昇・・・何を物語っていたのでしょうか。

◆2017年7月6日 取引詳細情報

前日値 :623円
始値  :623円
高値  :636円
安値  :605円
終値  :631円
出来高 :3,036,000株
時価総額:74,397百万円

◆機関空売り情報

2017年7月5日
モルガン・スタンレーMUFG
残高数量:  1,456,299株
増減量 : -269,000株

2017年6月26日
JPモルガン証券
残高数量:   1,123,847株
増減量 :     -200,000株

2017年7月4日
ドイツ銀行ロンドン支店
残高数量:  2,065,000株
増減量 :     135,000株

2017年6月22日
Numeric Investors(Alt Beta)
残高数量:     622,000株
増減量 :      -63,000株

2017年7月4日
Nomura International plc
残高数量:     536,000株
増減量 :    -176,000株

 

7月3日に以下のIRが出ました。

行使価額修正条項付新株予約権の月間行使状況に関するお知らせ
<出展 株式会社ジーエヌアイグループ IR>

これにより6月の行使状況が確定しました。

また気になる今後の行使状況について対比表やグラフからどう推移していくか考えてみたいと思います。

 

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10%制限に対する行使状況

受験生のような気持ちでドキドキしながらIRを確認しましたが、前回訂正版の推定値は正しかったようです。

また、IRにもご丁寧に行使制限(10%制限)を超過して行使が行われた経緯について記述がありました。

尚、6月30日時点の行使可能残数は約408万株(1,144万株以下)であることから今後、10%制限に抵触しないこととなります。

そして特筆するべき点として、6月30日は行使可能(10%制限期間中ですが第13条6項4号により)でしたが行使していません。

新株予約権行使を許可する権限はGNI(2160)にありますが許可を得た個数の新株予約権を新株に引き換える(行使)タイミングの権限はモルガン・スタンレーMUFG側にあります。
つまりモルガン・スタンレーMUFGの意志で6月30日は行使しなかったことになりますがその理由は・・・解りません・・・

出来高・空売り残高に対する行使状況

※グラフレンジは出来高6,500万株に合わせると空売り、行使数が地を這うようなグラフになるので上限値を前回同様2,500万株までとしました。
※行使数を除いた情報については7月5日までのDATAを反映しています。

対比表から今までの傾向として以下の法則があるように見受けられます。
(※必ず全てではないですが大部分がその傾向にあります)

①およそ20万株以上行使された日はその行使数量の50%~100%近くの空売りを同日に実行している。
例1)6月9日 空売り62.5万株/行使65万株
例2)6月14日 空売り382万株/行使430万株

②行使数量が0、あるいは比較的少ない(数万)場合、同日の空売り残数を大きく減らしている。
例1)6月6日 行使2.4万株/空売り残-187万株
例2)6月19日 行使0万株/空売り残-430万株

③大量行使の3営業日後にその行使数量に近い数量分の空売り残を減らしている。
例1)6月1日 行使185万株/6月6日 空売り残-187万株
例2)6月14日 行使430万株/6月19日 空売り残-430万株

これらのことからモルガン・スタンレーMUFGは両建てしながら、空売りの返済は新株で現渡し(行使取得した新株で返済)しているのではと推測されます。
(③の法則から、新株予約権を行使して新株を取得するまでに猶予期間(3営業日)があるのかもしれません)

そして7月3日に64.5万株、7月5日26.9万株の空売り残を増やしています。
今までの傾向を踏襲するのであれば7月に入ってから行使している可能性は高そうです。

行使進捗と65億円進捗状況

こうして見ると6月14日以降の株価急騰に連動して行使が一気に進んでいたことが確認できます。
また、10%制限期間開始とほぼ同じくして第13条6項4号(行使価額607円以上)が適用できる株価に到達しています。

6月中にBAB買収に必要な65億を調達することをミッション(GNIとの事前協議?)としていたなら、モルガン・スタンレーMUFGは絶妙に株価、行使数量の調整をしていたということになります。

 

BAB M&Aの調達資金65億円は(おおよそ)調達できたことになりますがその他調達用途と支出予定時期について改めて確認します。

① BAB株式の取得費用/ 65億円
平成29年6月~平成29年8月(98.2%調達済)
② 中国におけるF351の研究開発費用/15億円
平成30年1月~平成32年12月
③ 米国におけるF351の研究開発費用/40.8億円
平成29年12月~平成32年11月
④ 中国におけるアイスーリュイの適応症拡大によ
るDN治療薬としての研究開発費用/10億円
平成29年7月~平成32年6月
⑤ 中国におけるアイスーリュイの適応症拡大によ
るCTD-ILD治療薬としての研究開発費用/5億円
平成29年7月~平成32年6月

第三者割当てによる第40回新株予約権(行使価額修正条項及び行使許可条項付)の発行に関するお知らせ P.7

②~⑤の治験費用について、各々の〆が平成32年となっています。
つまり今後3年間にかけて必要とされる金額であるため開始時期に満額必要という訳ではないということです。(治験の進捗状況に応じて段階的に資金が必要になる)

そもそも残りの行使可能数408万株で②~⑤(約70.8億円)を満額で調達するには平均1730円台(前日株価では平均1870円台相当)で行使する必要があり現実的ではない状況です。

つまり初めからmustである①を調達できれば、次に開始期日の迫る④、⑤に対し数億から十数億円程度調達できれば良いと考えていたのだと推測されます。

前段で書きました通り、7月に入り空売り残が増え始めた(=行使も行われている可能性)ことから600円台でも普通に行使されていることとなります。

これは仮に600円で408万株全て行使したとして約24.5億円と④、⑤全額分としても十分賄えます。

では②、③の治験は諦めるのか?

いいえ、むしろこれ等治験がGNI(2160)の将来を大きく左右する重要な存在になります。
勿論、今回の増資で少しでもこの分の費用も賄えれば嬉しいのですが現状の行使可能残数と株価からはさほど期待できません。

しかし、②や③の治験が始まり本格的に資金を必要とする頃にはアイスーリュイ保険収載の恩恵を大いに享受している時期だから資金不足の懸念はかなり低いのではと考えられます。

行使状況と各社空売り状況

今度は第5勢力として『Nomura International plc』が現れました。
野村グループの英国の現地法人のようです。
野村といえば『野村証券株式会社』がGNI(2160)の大株主(877,971株)ですが因果関係が気になるところです。

それにしてもグラフはもう訳が分かりません。。。

今までの傾向からモルガン・スタンレーMUFGの行使数≒空売り数であることから行使完了まで空売りは続くことが予想されます。
各社も牽制しながらモルガン・スタンレーMUFGの動きを意識した動きになるのではと思います。

あとがき

過去の法則に則りモルガン・スタンレーMUFGが行動しているのであれば、7月に入ってからもぼちぼち行使は進めていると考えられます。

当初私は65億円を調達したらかなりの高値になるまで行使しないと予想していましたが7月中に行使を完了させる可能性が高くなってきました。

ここからは個人的な妄想ですが、7月は第2週から第4週まで600~700円のBOX相場で行使が淡々と行われ、第4週末または8月第1週にBAB M&A完了、(正式に子会社となったことから雲南省等へのバイオマテリアル納入関連IRも今後出てくる可能性大)、増資完了、保険実装完了、製造能力10倍工場の建設進捗、これ等のIRが一気に出てくるのではと予想しています。

 

ところで個人的な話で恐縮ですが、私の勤める会社の賞与支給日は7月中旬と一般の会社と比べ遅いのです。

遅いのです。。。

今か今かと待ちわびています・・・

言いたいことはそれだけです・・・

 

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「ジーエヌアイ(2160)GNI 一時の収束?増資(MSワラント)6月行使状況所感②」への4件のフィードバック

  1. 今回もまた分析がすごいですね!(モルガンの空売りとの関連あたりは目からウロコでした。)
    解説もすごくわかりやすかったです。えらく勉強になりました。
    ありがとうございました!

    1. >かぼちゃトレーダーさん
      レスが遅くなり申し訳ございません。
      モルスタの動向ですが市場外での取引、関連会社との株式の移動(モルスタのEDINET報告書より)もあるようです。
      この辺の動きがイマイチ解りませんので記事の内容も正直自信がありませんので話半分程度で見て頂ければと思います。。

  2. Chama先生こんにちは。
    いつも参考にさせていただいております。
    さて、本日の空売り報告でcredit suisseが参戦していることが判明しました。ここ最近、NumericやNomuraIそしてc・suisseなど、今までのGNIでは見なかった機関が空売りから入っていますね。いずれも70万株前後というのも気になります。
    chama先生はどう思いますか?私は近々大きな株価の変動がある気がしています。
    もしご見解があればお教え願います。

    1. >GNI者さん
      コメントありがとうございます。
      投資のことも医療のことも素人に毛が生えた知識レベルの私なのでどうか『先生』なんてお戯れはお止め下さい。。。
      先ほど機関の空売り状況について確認しました。
      モルガン・スタンレーMUFGの行使残数が残っていることから空売りも仕掛けてくる。これに乗じて(下落相場が訪れると見込んで)各機関が動き出しているのかもしれませんね。
      (機関の動きは素人には理解できません。。。)

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