ジーエヌアイ(2160)GNI 黒字化 & BAB買収IR個人的所感

連日の下げ誘導により800~900円で取得した個人投資家にとっては非常に厳しい商いだったのではないでしょうか。

◆2017年4月18日 取引詳細情報

前日値 :752円
始値  :747円
高値  :761円
安値  :697円
終値  :700円
出来高 :9,244,000株
時価総額:79,817百万円

そして引け後にIRが出ました。

①2017年12月期の連結税引き前損益を従来予想1,900万円の赤字から2億6,600万円の黒字に情報修正
 <出典:株式会社ジーエヌアイグループHPより>

② Berkeley Advanced Biomaterial,Inc.の買収について
<出典:株式会社ジーエヌアイグループHPより>

基本的には非常にBIGなIRだと思いますが今回のIRはいつも以上に色々な思惑が交錯し合って出されたのかと考えてしまいます。

そんなIR情報の一部を抜粋して所感を書いていきたいと思います。

 

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IR情報について個人的所感

リスクの分散化

【BAB を買収することで、当社の既存の製品分野が多角化され、製品分野及び営業地域が単一であることのリスクを低減することができます。】

→中国を拠点にする活動としてマーケットの規模や治験費用・期間に大きなメリットを見出していると思う一方カントリーリスクは私としてもGNI(2160)の数少ないリスクの一つと認識していました。リスクヘッジしていくことはより収益の安定性にも繋がるので良い方向性だと考えます。

 

何故早期黒字化を急ぐのか

【BAB から見込まれる米国での収益及び健全な財務基盤を享受することができ、当社の早期黒字化が期待されます。】

→買収が無事締結した場合、8月から12月までのBABの業績予想が取り込まれるとのことですが、その頃にはアイスーリュイの保険収載による顕著な売り上げの初動は現れている頃と考えられます。それを踏まえた上なのか『当社の早期黒字化が期待されます』と記載されています。この文言には隠れた思惑があるのでしょうか。

 

世界規模のメガファーマを目指す

【BABの買収後、当社は、世界最大の医療市場である米国と成長著しい医療市場である 中国で、収益性の高い同規模の医療関連事業を展開することができます。これにより、 当社の創業以来の事業戦略である、中国市場からの好機を捉えての他の主要市場への 事業展開を実現することができます。さらに、当社が、今後日本市場においても製品 を販売する機会を得ることができます。】

→現在『メガファーマ』と呼ばれる殆どの製薬会社は買収を重ねて大きく成長してきました。あのファイザーも『有力な新薬を会社ごと買収して収益を上げる手法は「ファイザーモデル」とも呼ばれ、1990年代から進んだ製薬業界再編の旗頭となった(出典 ファイザー Wikipedia)』ともあります。イン・ルオCEOはアジアの中規模製薬企業ではなく本気で世界をマーケットにしたメガファーマを目指していると感じさせる自信に満ちたコメントとも見て取れます。その礎ともなる今回の買収に期待が高まります。

 

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イン・ルオCEOの姉がBABの大株主という事実

【BABの大株主の概要:Ping Luo, Ph.D.当社と当該個人との間には、記載すべき資本関係及び取引関係はありません。当社と当該個人との間には、当該個人が当社CEO YingLuo の姉であるという人的関係があります。当社は、第三者アドバイザーからの助言に従い、当社としての意思決定の独立性を確保するために必要な追加措置を講じております。具体的には、当社CEO であるYing Luo は、本件に係る当該個人との交渉に一切関わらず、本件に係る取締役会において議論に加わらず、また、議決権の行使もしないという措置等を講じております。】

→衝撃の事実ですね。現状ではこの事実にどういった意味があるのか解りません。ただ、この事実は偶然の結果ではないことは容易に想像できます。この事実は何かの伏線だったと解る日が訪れるのでしょうか。

 

隠された絶対の自信?65億円の原資はどこから

【株式取得に関する契約の締結及び株式譲渡の実行に際しては、さらなる詳細な精査 評価作業の結果、問題がないこと等の一定の条件が充足される他、当社が、BAB買収のための必要資金を調達できていることが必要であり、これらの条件が満たされなかった場合、当該買収が実施されない可能性があります。】

→私の中でGNI(2160)という企業は誠実、有言実行、質実剛健というイメージを強く持っています。上記には買収不成立の可能性がある旨が表記されています。これはリスク0%でない限り最悪の事態については公表する必要があると判断してのことかと思います。
しかし、限りなく100%に近い成功する確率があるからこそ覚書段階での買収表明、また買収前提の連結決算黒字化を発表したのだと考えられます。
そこで問題となる買収額約65億円の原資をどこから捻出するかについてですが主に3つが考えられます。

①増資による捻出
恐らくこの可能性はかなり低いかと考えられます。
一般的に株式希薄化による株価下落のデメリットがあります。
仮に増資となったとしても将来利益を見込める増資(売上増強に直結する工場建設とか)についてはプラスに評価されることが多いです。
今回もプラス要因になるはずです。

②融資による捻出
銀行等から融資を受ける可能性が考えられます。
買収先が安定的に数億円の利益を生み出す黒字会社であり、GNI(2160)自身も保険収載を考慮しなくても今年黒字になる見込み。こんな将来有望な企業であれば融資を断る理由がありません。

③内部保留や今後の利益による捻出
タイミング次第という条件ですがこれが一番可能性としてはあるかもしれません。
何かの情報で数年増資しなくても企業継続できる財務状況というコメントを見た覚えがありますが、一番の目論みは保険収載による爆発的な売り上げの期待でしょうか。

 

やはり保険収載の売り上げは未知数

【なお、平成29年2月23日に開示したアイスーリュイの新保険目録収載に関するお知 らせに係る平成29年12月期連結業績への影響は、現在精査中ですが、変更する必要が 生じた場合には、速やかに開示します。】

→この時点においてもアイスーリュイ保険収載における売上目途が立たず不明とのことです。 これは当然のことかと思います。保険収載により、売り上げが20~30倍にもなるとも言われています。そのような省や管轄市がいったいどれだけ現れるか。5か所なのか20か所なのか・・・業績予想への反映は少なくとも省・管轄市の保険収載状況が全て確認した後となることでしょう。
それだけ今回の買収のスケール以上に大きな出来事だと私は考えています。

 

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あとがき

今回の買収は限りなく100%に近い位成功すると思っています。

ただ、その買収先の業績予想を連結してまで早期黒字化に持っていく思惑が見えてきません・・・

そして買収先の大株主がイン・ルオCEOの姉という事実・・・

更に本日の商いでは700円付近での約900万もの出来高。そしてその後のIR
もしこれが機関による両建てで安値で大量に仕込んでいたとしたら・・・

何か裏で様々な糸が無数に交錯しているように思います。

 

それは置いてもGNI(2160)がついに正式な黒字予想のIRを出したのは事実です。

万年赤字だった製薬企業が黒字化したこと。また黒字化により投資対象として多くの機関に認識されるようになること。

これからのGNI(2160)益々目が離せません。

エキサイティングな年は確実に動き出しています。

 

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「ジーエヌアイ(2160)GNI 黒字化 & BAB買収IR個人的所感」への2件のフィードバック

  1. 定期的に読ませていただいております。
    まだまだ素人ですが、ピンとくるものを感じ、
    GNI株をほんの少しだけ所有しております。
    今後も楽しく拝見させていただきます。

    1. >佐藤さん
      こんな個人的感想を綴るブログへお越しいただきありがとうございます。
      私もGNIはこれから大きく成長する企業だと思っています。

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